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  • 【写真で解説】初心者でもわかる!重量物運搬ローラーの車輪交換方法を徹底解説

    「いつも使っているローラーの車輪が傷んできている」、「最近ローラーを使うとガタつく」そんなローラーに関するお悩みを持つ方に向けて、正しい車輪交換方法とメンテナンス方法をご紹介します。 傷んだりガタツキのある車輪をそのまま使っていると、ローラーの走行が不安定になり大変危険です。きちんと整備された車輪を使うことで、安全に重量物を運搬ができるのです! それでは、詳しい交換・メンテナンス方法を見ていきましょう! 1なぜ車輪交換は必要なのか 2車輪交換の手順 車輪は必ず「全数」交換を! 車輪交換の方法 3使用上の注意・日常メンテナンス 耐荷重を守った使用を 使用の際はなめらかで硬い路面で 使用後は車輪の汚れを拭き取る 4さいごに なぜ車輪交換は必要なのか 車輪は、重量物運搬の際にすべての荷重が掛かる、まさにローラーの命とも言えるパーツです。大きな荷重が掛かるがゆえに、地面との摩擦も大きく、車輪には摩耗や歪み、ひび割れなどが生じる可能性があります。 このように劣化した車輪を使い続けると、車輪が均一に地面に接することができなくなり、ガタつきが生まれ、安定した走行ができなくなってしまうのです。走行が不安定になると、運搬している重量物が傾いたり、転倒したりする可能性があり、とても危険です。重量物を運搬するローラーでは命取りともいえるでしょう。 こうした事態を防ぐためにも、常に車輪の状態を点検し、必要に応じて車輪交換する必要があるのです。メーカーによっては、傷や摩耗の度合いに関わらず、車輪の耐用年数を示しているところもあります。一度確認してみることをおすすめします。 車輪交換の手順 車輪は必ず「全数」交換を! 車輪の交換を行う際は、必ず全ての車輪を交換しなければなりません。「傷やひび割れのある車輪だけを交換すればいいんじゃないか」と思ったそこのあなた!それは大きな間違いです。前項でも書きましたが、車輪は普段のご使用によって日々摩耗していきます。傷のある車輪のみを交換したとしても、新品の車輪とその他の車輪では、車輪の厚みに差が生じてしまい、均一に地面に接することができません。結果として、交換してもローラーにガタつきが生じてしまうのです。車輪交換の際は、必ず「全数」交換をしましょう! 車輪交換の方法 それではいよいよここからは、車輪の交換方法について見ていきましょう。(作業の際は、軍手などを装着し安全に気をつけて作業して下さい。)※今回はEAGLEのSmartDollyをモデルとして使用します。 ①重量物運搬ローラーを裏返す 落下等に注意しながら裏返します。 ②交換する車輪を止めているシャフトのCリングをはずす 止め輪プライヤーなどを使用して、シャフト先端溝部分にはめてあるCリングを外します。紛失に注意しましょう。 Cリングの紛失に注意してください ③シャフトを抜き抜くこの際、車輪両サイドについてるワッシャーも外れます。紛失に注意しましょう。 作業台と水平になるように引き抜くとスムーズです。 ④車輪を交換します。 車輪の両サイドにあるワッシャーの落下に注意! ⑤引き抜いたシャフトの汚れを落としてから、再び挿入する。③で引き抜いたシャフトの汚れを拭き取りましょう。汚れが付着していると、車輪の回転性に影響を及ぼす可能性があります。シャフトを挿入する際は、車輪の両サイドにワッシャーをセットすることを忘れないようにして下さい。 無理やり押し込んだりせず、ゆっくり押しましょう ⑥シャフトにCリングを装着する①で取り外したCリングを再び装着して下さい。溝にCリングがきちんとはまっているか確認しましょう。リングがきちんとはまっていないと、ローラー使用時にシャフトが抜けてしまう可能性があり大変危険ですので、十分注意しましょう。 パチン!と音がしたらきちんとはまった合図です ⑦作業完了! これにて作業完了です!今回はEAGLEのSmartDollyをモデルにしましたが、手順に関してはどのメーカーの重量物運搬ローラーにおいてもほとんど同様です。ぜひお試しくださいね。 完了です! 使用上の注意・日常メンテナンス前項では実際の車輪交換手順を紹介しました。ここからは、車輪を長く使うための 注意点や日常メンテナンス方法について見ていきましょう。 耐荷重を守った使用を ローラーの耐荷重能力を超えた使用は絶対にやめましょう。ローラーの摩耗が加速するだけでなく、歪みやひび割れの原因となり 大変危険です。 使用の際はなめらかで硬い路面で 安定した走行や、車輪の傷から守るため、できるだけなめらかで硬い路面で使用しましょう。各メーカーも、軟弱地や凹凸のある路面での使用の際は、鉄板などを敷き養生してから走行させることを求めています。 使用後は車輪の汚れを拭き取る 重量部物運搬ローラーの使用後は、どうしても車輪部に細かな鉄粉や切子などの汚れが付着してしまいます。汚れが付着したまま使用してしまうと、荷重により切子などが車輪にめり込み、傷や割れの原因となってしまいます。ローラーの使用後は必ずウエス等で汚れを拭き取って下さい。 重量物運搬ローラーの車輪交換 さいごに 今回は、重量物運搬ローラーを長く安全に使ってもらうための車輪交換と日常メンテナンスの方法をご紹介しました。日々の点検保守が道具を長く使っていくポイントです。ぜひこの記事を読んで実践してみて下さいね!それでは今日もご安全に!

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  • 残圧の抜き方を徹底解説!油圧カプラが接続できない時の対処法

    使おうと思ったらカプラが接続出来ない!そんな時はありませんか?それはホースに残圧が残っているからかもしれません。今回は残圧の抜き方について説明していきます。 残圧とは残圧って一体なに?残圧とは油圧機器を使用した際に機器内部に圧力が残ってしまうことです。残圧をきちんと除去しておかないと、カプラが接続できなくなる恐れがあります。残圧が残っている状態だと、再度カプラの接続を行おうとしても、内圧によりカプラを接続することが困難になります。カプラとは、対になるオスカプラとメスカプラをはめ込むことでしっかりとロックされ、カプラ内部にある弁が自動的開く仕組みです。そのためオスカプラとメスカプラを接続した状態だと流体が流れ、ロックを外して切り離すと弁が定位置に戻り、回路が閉まる仕組みです。残圧が残っているということは、機器(カプラ)内部に圧力が残っている状態になります。機器内の内圧が高まっているため、オスカプラを押し込んでもバルブが動かず、カプラの接続ができなくなるのです。なぜ残圧は発生するのかシリンダ側に圧力がかかった状態でカプラを外してしまったり、急激な気温の変化で作動油やホースが膨張してしまったりすることで発生する可能性があります。 残圧を抜く方法 機器内部に残圧が溜まって、カプラの接続が出来なくなった時は、残圧を抜かなければなりません。無理やりカプラを叩いたりして残圧を抜こうとするのは大変危険です。また、カプラを傷つけ破損する可能性もあるので絶対にやめましょう。そんな時に便利なのが「残圧抜き工具」です。カプラに装着してバルブを回すだけで簡単に残圧を除去することが出来るのです。 残圧抜き工具とは 残圧抜き工具とは、内圧のかかっているカプラに接続し、バルブを回すことで残圧を除去できる工具です。残圧抜き工具のバルブを回すことで工具内部の突起が繰り出され、メスカプラ内の弁を押し込み圧力が抜けるという仕組みです。残圧抜き工具の使い方 ①残圧抜き工具をカプラに取り付ける 残圧抜き工具を、内圧のかかっているカプラに回し入れ、取り付ける。 ②バルブを回す 隙間なくきちんと残圧抜き工具が取り付けられていることを確認し、バルブを回す。このとき作動油が吹き出る可能性があるので、ウエス等でおさえながら行うと良いでしょう。油が抜けたら「プシュ!」という音がします。圧が抜けた合図です。 ▼動画での使い方解説はこちらから▼ 終わりに ここまで油圧機器に残圧が溜まった時の解消方について解説してきました。残圧抜き工具があれば、現場でカプラが接続できないときにも大活躍間違いなしです。ぜひこの機会に残圧抜き工具をチェックしてみてくださいね。それでは今日もご安全に!

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  • 【徹底解説】スライディングペーパーって何?使い方は?

    スライディングペーパーをご存知でしょうか?スライディングペーパーを使うと1トン程の重量物も人一人で動かすことができちゃうんです。今回はスライディングペーパーについて特集します。 1スライディングペーパーとは 2スライディングペーパーはどういう時に使う? 3スライディングペーパーの使い方 ①対象物をジャッキアップ ②重量物の下にスライディングペーパーを設置 ③ジャッキダウンする ④重量物を動かす 4スライディングペーパー使用時の注意 1.傾斜面では使用しない 2.凹凸のある地面では使用しない 3.ゴミや塵のある地面では使用しない 5おすすめのスライディングペーパー 特徴①両面ツルツルの両面タイプ 特徴②A4カット紙を採用 6終わりに スライディングペーパーとは スライディングペーパーとはその名の通り「滑る紙」です。紙の片面もしくは両面がシール台紙のようにツルツルしているのが特徴です。このツルツルがスライディングペーパーの肝。 ツルツルしている面同士を2枚重ねて重量物の下に敷くことで、地面と重量物の接地面の摩擦は小さくなります。摩擦数が小さくなることで、重量物であっても人一人の力で動かすことができるのです! スライディングペーパーはどういう時に使う? スライディングペーパーは、重量物を数センチから数十センチ動かしたい時に非常に便利です。人の力で重量物を動かすことが出来るので、微調整がしやすいのが最大の特徴。工作機械の位置決めや微調整を、道具や工具を使わずとも人の力だけでできるのが大きな魅力です。 スライディングペーパーの使い方 ここからは実際の使い方を見てみましょう。 ①対象物をジャッキアップ まずは対象物をジャッキを使って、スライディングペーパーを差し込めるぐらいまでジャッキアップします。 ②重量物の下にスライディングペーパーを設置 ジャッキアップした機械の脚の隙間にスライディングペーパーを2枚重ねて敷きます。 この時、片面のみツルツルしているスライディングペーパーの場合は、ツルツルした面を内側に向けて重ねます。両面ツルツルのスライディングペーパーの場合はどちらの面でも構いません。 ③ジャッキダウンする ジャッキダウンし、重量物をスライディングペーパーの上にゆっくりとおろします。 ④重量物を動かす 周囲が安全なことを確認して、押すと重量物がスライドしていきます。 スライディングペーパー使用時の注意 1.傾斜面では使用しない スライディングペーパーは非常に滑りやすいため、傾斜のある地面で使用すると、ジャッキダウンした瞬間に重量物が滑ってしまい大変危険です。傾斜のある地面では絶対に使用しないでください。 2.凹凸のある地面では使用しない スライディングペーパーは紙なので、凹凸のある地面で使用すると破れてしまう可能性があります。一度破けてしまうとスライディングペーパーは滑らせることができなくなってしますので、凹凸のある面で使用する際は、事前に鉄板などを敷いて地面を養生しましょう。 3.ゴミや塵のある地面では使用しない スライディングペーパーには大きな力が掛かるので、小さなゴミであってもペーパーが破れる危険があります。使用する前に地面を清掃してから使用しましょう。 おすすめのスライディングペーパー 今回紹介するのは、「ムーバーズペーパー」です! 特徴①両面ツルツルの両面タイプ 両面がツルツルしており、使用時に向きを考えることなく使用出来ます。さらに摩擦係数の小さな剥離紙を使用しているので、滑りやすさも一級品です。 特徴②A4カット紙を採用 ムーバーズペーパーはロールタイプではなく、A4カット紙を採用しています。作業の前にスライディングペーパーをカットする必要がなく、すぐに使用することが出来るため作業効率にも貢献しています。購入はこちらから▼ 終わりに 今回はスライディングペーパーの特徴と使い方を詳しく解説しました。重量物の位置合わせに役立つ事間違いなしのスライディングペーパー。ぜひ皆さんの作業にも取り入れてみてくだいね!それでは今日もご安全に!

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  • 小型軽量ウェッジジャッキ「リフティングジャッキ」の使用方法

    リフティングジャッキは、1センチ以下の隙間から15トンのジャッキアップ可能なウェッジジャッキです。今回はそんなリフティングジャッキの使い方を解説します。▼リフティングジャッキの商品紹介はこちらから 1リフティングジャッキの使用方法 上昇操作 下降操作 2おわりに リフティングジャッキの使用方法 上昇操作 ①リリーフバルブを締める まずはリリーフバルブが時計回りに回し、締まっていることを確認します。 ②操作ハンドルをセットする 操作ハンドルをレバーソケット部分に回し入れます。 ③ポンピング操作を行う ハンドルを前後に動かしポンピング操作を行います。ウェッジ部分のクサビがゆっくりと突出することで、スッテップが上昇しジャッキアップされます。 ④付属のステップブロックを装着する 隙間が大きくなってきたら付属のステップブロックをウェッジ先端に取り付ける。(装着時に使用する六角レンチも付属しています。)こうすることで、より大きな隙間からのジャッキアップも効率よく行うことが可能です。 ⑤付属のセーフティーブロックを使用する 付属のセーフティーブロックを隙間に噛ませることで対象物を安全に保持することが可能です。 下降操作 ①リリーフバルブをゆっくり緩める リリーフバルブを反時計周りにゆっくりと緩めます。ウェッジ部分のクサビがゆっくりと後退することで、ステップが下降しジャッキダウンが行われます。ここまでの使い方を動画で見たいかたはこちらからご覧ください▼ おわりに 今回は小型ウェッジジャッキ「リフティングジャッキ」の使い方の紹介でした。能力15tonでありながら質量10kgのボディは持ち運びにも適しています。ぜひ、リフティングジャッキを利用して作業効率アップを目指してください!それでは今日もご安全に!

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  • 基本から詳しく説明!爪付きジャッキの使い方

    今回は、重量物運搬・据付作業に欠かせない爪付きジャッキの使い方について、解説していきます。大型工作機械などの重量物をジャッキアップするための爪付きジャッキですが、使い方を間違えれば、ワークの落下事故などは発生してしまう可能性もあり大変危険です。 初心者の方も、操作に慣れている方も、改めてこの記事を読んで、現場での作業に活かしてもらえれば嬉しいです。それでは早速始めていきましょう! 1爪付きジャッキの各部名称 2爪付きジャッキの操作方法ー上昇操作編 ジャッキを水平で安定した硬い地盤の上に設置する 空気弁を締める ジャッキポイントにジャッキを設置し、爪を掛ける レバーをレバー挿入部に差し込み、ポンピング操作を行う 3爪付きジャッキの操作方法ー下降操作編 開放弁を緩める ラムを最低位置まで下げ、空気弁を締める 4爪付きジャッキの保管方法 ラムは最低位置にもどす リリーズスクリューは締める 水気のない場所で保管する 5おわりに 爪付きジャッキの各部名称 使い方に入る前に、まずは簡単にジャッキの各部名称についておさらいしましょう。呼び方についてはメーカーにより異なりますが、構造・機能は基本的に同じです。       ジャッキの操作方法 ー 上昇操作編 ①ジャッキを水平で安定した硬い地盤の上に設置する 重量物を持ち上げるのに、傾いた場所や軟弱な地面の上で使用するのは大変危険です。地盤が不安定だと、ジャッキが傾いたり変形するなどして、ワークにもぐらつきが生じ、最悪の場合転倒事故などにつながる恐れもあります。必ず水平で安定した硬い地盤の上で使用しましょう。基本的なことですが、ジャッキの故障や事故の原因になることもありますので、きちんと確認しましょう。 ②開放弁を締める  まずは、ベース付近にある開放弁を締め込みます。ここを締めることで、油圧回路内の空気の入り口を遮断することでき、ジャッキ内の回路が密閉状態となって圧が立つようになります。ジャッキの使用に慣れていない方の場合、この開放弁を締め忘れる方が多いです。ここを締め忘れるとラムシャフトが上昇しないので、お忘れなく! ③ジャッキポイントにジャッキを設置し、爪を掛ける ワークに爪を掛ける時は、必ず爪の背板が対象物にピッタリ当たるように爪を奥まで差し込んでください。爪の先端だけにワークが掛かった状態だと、ジャッキが傾いたり、ベース部分や爪が変形するなどして、ワークの落下事故にも繋がりますので、絶対におやめ下さい。また、爪への先端掛けは、シリンダかじりの原因の1つでもあります。シリンダに傷がつき故障不能になる可能性も高くなるので、注意しましょう。 ワークの形状などにより、どうしても背板から隙間があく場合は、当てもの(ライナー)などで、隙間を埋めると故障やワーク転倒などのリスクを軽減できます。当てものは木材などでOKです。状況に応じて適切な対応をするようにして下さい。 ④レバーをレバー挿入部に差し込み、ポンピング操作を行う レーバー挿入部にレバーを差し込み、上下にポンプ操作を行って下さい。ポンピング操作によりラムシャフトが上昇します 各メーカーの付属ハンドル以上の長さの丸棒などでポンプ操作を行うと、レバー挿入部に既定値以上の力がかかり、レバー挿入部やポンプピストンの破損の原因となります。必ず、メーカー指定のレバーを使うようにしましょう。 ジャッキの操作方法ー下降操作編 ①開放弁を緩める 開放弁をゆっくりと緩めて下さい。緩め方によって下降のスピードは変化します。一気に弁を開放するとラムシャフトが急激に下降し大変危険です。まずは少しだけ緩め、下降スピードやワークのバランスを見て、調節しながら開放して下さい。 開放弁を緩めすぎると、開放弁が抜けて中に入っているスチールボールが飛び出してしまうことがあります。スチールボールが無くなると、上昇不良の原因となります。基本的に開放弁は2、3回転させるとそれ以上下降スピードは変化しません。開放弁は緩めすぎないように注意しましょう。 ②ラムを最低位置まで下げ、空気弁を締める 基本的にワークの荷重でラムシャフトは下降します。最低位置まで下げたら、再び開放弁を締めましょう。 爪付きジャッキは無負荷の状態では、基本的に空気弁を緩めただけでは下降しません。無負荷時に最低位置まで下降させたい場合は、空気弁を緩めた状態で、手や足で爪部分を押し下げて下さい。 自重だけで下降しないジャッキの仕様を「荷重戻し」といいます。荷重を掛けなくても下降させたい方には「リターンスプリング付」のジャッキがオススメです。リターンスプリング付ジャッキは、ジャッキにスプリング(バネ)が組み込んであり、荷重を掛けなくてもバネの力で下降します。 ジャッキの保管方法 見逃しがちなジャッキの保管方法も、長く使うための重要なポイントです。ここからは保管方法についてチェックしていきましょう。 ラムシャフトは最低位置にもどす まず、ラムシャフトは最低位置まで下げましょう。ラムシャフト表面に塵や埃などが付着すると、傷やコンタミ混入の原因となります。また錆発生の原因にもなるので注意しましょう。 開放弁は締める 必ず開放弁は締めておきましょう。開放弁が緩んだ状態で、長期間保管すると、そこから油が漏れてしまう可能性があります。必ず締めた状態で保管しましょう。 水気のない場所で保管 ジャッキ本体は鉄製です。屋外などの雨水にさらされるような場所で保管すると錆が発生し、故障の原因にも繋がります。必ず屋内の水気の無い室内で保管しましょう。 おわりに  これで基本的な爪付きジャッキの使い方は以上になります。正しく使うことが、ジャッキの故障を防ぐと同時に、作業者の安全も守ります。今回の記事を参考に、ぜひジャッキの使い方を見直してみてくだい。  それでは今日もご安全に!

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  • 重量物移設作業の相棒!保持台の特徴と役割

    保持台とは、重量物をジャッキアップする時に使われるスペーサーのことです。 現場では、ウマ・下駄・盤木(バンギ)などと呼ばれることもあります。  「保持台ってなんで使うの?」「どんな保持台を選んだらいいの?」という疑問を持つ方もいらっしゃると思います。今回はそんな疑問にお答えしていきます! 1保持台とは 2重量物保持台が必要な理由 ①ワークの転倒・落下を防ぐため ②長時間ワークの保持を行う ③より高くジャッキアップするため 3保持台の種類         アルミ製 木材 樹脂製プラスチック 4おわりに 保持台とは 冒頭でも少し書きましたが、保持台とは重量物をジャッキアップするときに使われる、スペーサーのことです。 現場では、ウマ・下駄・盤木(バンギ)・ライナーなどと呼ばれることもあります。ジャッキを使って重量物をジャッキアップする際に、重量物の下に出来た隙間を保持台で埋めていくことで、安定して重量物を保持するために使用されます。では、なぜ保持台を使う必要があるのでしょうか? 保持台が必要な理由 ①ワークの転倒・落下を防ぐため 何十トンもある重量物を持ち上げる重量物移設作業は、大きな危険を伴います。ジャッキを使って高く上げるほど、ワーク(=ジャッキアップの対象物)の重心は高くなり、非常に不安定になります。このような不安定さにより、ワークの転倒や落下を防ぐために、ジャッキアップに併せて、ワークの下に保持台を挿入していくことで、万が一ジャッキに不具合が生じた場合であっても、保持台が重量物を支え、落下などの事故を防止してくれるのです。実際過去に、大型工作機械のジャッキアップ作業中にジャッキが掛け外れ、機械が落下してしまうという事故が多数発生しています。 ②長時間ワークの保持を行う 基本的に油圧式ジャッキはジャッキアップした状態での長時間保持は出来ません。油圧ジャッキは駆動源が油(作動油)、つまり流体であるが故に、長時間荷重かかった状態だと、シリンダ内からタンクへと作動油が戻っていしまい、沈下が生じてしまうのです。このように長時間保持に不向きなジャッキを使用する際には、重量物の下に保持台を挿入し保持を行うことで、安定した状態での長時間保持が可能になるのです。 ③より高くジャッキアップするため 大型のH鋼などを重ねて保持台を重ねて組んでいき、その上にジャッキを載せてさらにジャッキアップを行います。ジャッキ単体のストロークは100~200mm程度。保持台の高さを利用して、目的の高さまで重量物を揚げて行くことが出来るのです。 保持台の種類 アルミ製 ■メリット 軽量のため持ち運びに適している。規格が揃っており、重量物の高さを合わせやすい。■デメリット 重量物との接地面が滑りやすい。錆が発生しやすい木材 ■メリット 重量物をしっかりグリップできる■デメリット 水分量により大きさ厚みにバラつきが出る。腐食やひび割れなどにより、現場を汚す可能性がある。 樹脂製プラスチック ■メリット 軽量コンパクト。グリップ性に優れている。■デメリット 摩耗により破片が落ちることがある。

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  • 油圧ジャッキの横押しって何?特徴と仕組みを詳しく解説!

    今回は、意外とお問い合わせの多いジャッキの横押しについてです。 「横押しって一体なに?」という方から、「横押ししたいけどどのジャッキを選べばいいの?」という方にもおすすめの記事です。 通常、対象物を上方向に持ち上げる作業に使われるジャッキですが、本体を横に寝かせて押し作業に使うこともできるんです。これがジャッキの横押しです。「ウインチを使うほどではないけど少しワークを動かしたい」「ちょっとワークをずらしてスペースを作りたい」そんな時にはジャッキの横押しが便利です。 それでは詳しく見ていきましょう! 1そもそも横押しとは 横押しとは 横押しの特徴 2一体型ジャッキの横押し 一体型ジャッキとは 一体型ジャッキの横押しストローク 3分離タイプジャッキの横押し 分離タイプジャッキとは 分離タイプジャッキの横押しストローク 4横押し作業の注意点 反力受けを使う ワークに対して垂直になるようにジャッキを設置する 5さいごに そもそも横押しとは横押しとは冒頭にも書いた通り、通常上下に昇降するジャッキを、地面と水平に寝かせて使って「押し作業」をすることを、ジャッキの横押しといいます。機械などの据付作業の際に、対象物を押して、位置を合わせる時などに用いられる使い方です。ウインチやローラーを使う程ではない、こまかな微調整を行いたい方におすすめの手法です。    横押しの特徴・スペックは通常使用時と変わらない意外とお問い合わせが多いのが、「横押しするとジャッキの能力は下がりますか?」という質問。答えは、「横押しでもジャッキの能力は変わらない」です。押し作業の場合でも、お使いのジャッキのスペック通りのパワーが出ますので、ご安心下さい。・ストローク量が下がることも便利な横押しですが、ジャッキによっては、通常使用時よりもストローク量は下がってしまうことがあります。理由は、ジャッキによって内部の作動油の回路構造が違うからです。次の項目で、「横押しだとストローク量が小さくなってしまうジャッキ」「横押しでもフルストロークできるジャッキ」の見分け方をご紹介します。 一体型ジャッキの横押し 一体型ジャッキとは 一体型ジャッキとは、一般的な爪つきジャッキやダルマジャッキのように、外部ポンプと接続しなくても、そのジャッキ単体で使用 できるジャッキのことです。 このようなタイプは、ジャッキ本体に、駆動源である作動油のタンクが内蔵されており、レバーを上下に操作することで、 ベース部分に彫られている回路を通してタンクから作動油を吸い込み、シリンダの中に油を送り出してシリンダを上昇させています。 一体型ジャッキの横押しストローク 通常ジャッキは地面に対して垂直に設置して使用します。しかし、横押しのために、地面に対して水平にジャッキを寝かせると、 作動油の吸込口にうまく油が行き届かず、垂直に設置したときよりもタンクから吸い込める作動油の量が減ってしまいます。 吸い込める作動油の量が減るということは、シリンダ内に送り出される作動油の量も減ってしまうということです。つまり、多く のジャッキは、横に倒して使用すると、フルストローク以下の伸長となるのです。 一体型タイプの横押し時のストローク量などは、ジャッキにより異なりますので各メーカーに問い合わせてみてくださいね。横押し出来る一体型タイプのジャッキはこちら▼   分離タイプジャッキの横押し 分離タイプジャッキとは 分離タイプジャッキとは、作動油タンクとポンプ機能を持たず、シリンダのみの構造となっているタイプのジャッキです。 高圧ホースで外部ポンプと接続することで、高圧ホースを介してシリンダ内に作動油を送り出しジャッキアップを行います。 分離タイプジャッキの横押しストローク 分離タイプジャッキは、先ほどの一体型タイプと異なり、作動油タンクとポンプ機能が外部ポンプ側にあります。外部ポンプから直接シリンダ内に作動油が送り込まれるので、ジャッキを横に倒しても、通常使用時と同じように フルストロークさせることが可能なのです。ジャッキを逆さまにしても、分離タイプジャッキならフルストロークが可能です。 横押し作業の注意点 便利な横押しですが、作業をする時の注意点があります。正しく安全に横押しするためにも、ぜひ守ってくださいね。 ①反力受けを使う 横押し作業を行うときは必ず反力受けがある状況で行いましょう。反力受けと聞くと難しく思う方もいるかもしれませんが、 わかりやすく言うと、横に倒した状態で、ジャッキの底面を壁な どに接するようにして使用する、ということです。 反力受けがないと、レバー操作をしてもジャッキが安定せずワークに対して動力を伝えることができません。ジャッキも不安定 となり大変危険ですので、必ず反力受けを使いましょう。 ②ワークに対して垂直になるようにジャッキを設置する ジャッキを設置するときは、ワークに対して垂直になるように設置しましょう。ワークに対して斜めに設置すると、ジャッキ に偏荷重がかかり故障の原因になってしまいます。また、ワークとジャッキの接点が安定しないので、作業中にジャッキが動いて しまう可能性があり危険です。垂直に設置できない場合は、スペーサーなどを使いましょう。最後に 今回は油圧ジャッキの横押しについての特集でした。横押しをうまく使えると、ジャッキの使用の幅も広がります。現場にあわせて うまく活用してみて下さいね。 それでは今日もご安全に!

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