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油圧ジャッキの横押しって何?特徴と仕組みを詳しく解説!

今回は、意外とお問い合わせの多いジャッキの横押しについてです。

「横押しって一体なに?」という方から、「横押ししたいけどどのジャッキを選べばいいの?」という方にもおすすめの記事です。

通常、対象物を上方向に持ち上げる作業に使われるジャッキですが、本体を横に寝かせて押し作業に使うこともできるんです。これがジャッキの横押しです。「ウインチを使うほどではないけど少しワークを動かしたい」「ちょっとワークをずらしてスペースを作りたい」そんな時にはジャッキの横押しが便利です。

それでは詳しく見ていきましょう!

そもそも横押しとは

横押しとは

冒頭にも書いた通り、通常上下に昇降するジャッキを、地面と水平に寝かせて使って「押し作業」をすることを、ジャッキの横押しといいます。機械などの据付作業の際に、対象物を押して、位置を合わせる時などに用いられる使い方です。ウインチやローラーを使う程ではない、こまかな微調整を行いたい方におすすめの手法です。

ジャッキの横押し

   

横押しの特徴

・スペックは通常使用時と変わらない

意外とお問い合わせが多いのが、「横押しするとジャッキの能力は下がりますか?」という質問。答えは、「横押しでもジャッキの能力は変わらない」です。押し作業の場合でも、お使いのジャッキのスペック通りのパワーが出ますので、ご安心下さい。

・ストローク量が下がることも

便利な横押しですが、ジャッキによっては、通常使用時よりもストローク量は下がってしまうことがあります。理由は、ジャッキによって内部の作動油の回路構造が違うからです。

次の項目で、「横押しだとストローク量が小さくなってしまうジャッキ」「横押しでもフルストロークできるジャッキ」の見分け方をご紹介します。

一体型ジャッキの横押し

一体型ジャッキとは

一体型ジャッキとは、一般的な爪つきジャッキやダルマジャッキのように、外部ポンプと接続しなくても、そのジャッキ単体で使用 できるジャッキのことです。

このようなタイプは、ジャッキ本体に、駆動源である作動油のタンクが内蔵されており、レバーを上下に操作することで、 ベース部分に彫られている回路を通してタンクから作動油を吸い込み、シリンダの中に油を送り出してシリンダを上昇させています。


一体型ジャッキの横押しストローク

通常ジャッキは地面に対して垂直に設置して使用します。しかし、横押しのために、地面に対して水平にジャッキを寝かせると、 作動油の吸込口にうまく油が行き届かず、垂直に設置したときよりもタンクから吸い込める作動油の量が減ってしまいます。

吸い込める作動油の量が減るということは、シリンダ内に送り出される作動油の量も減ってしまうということです。つまり、多く のジャッキは、横に倒して使用すると、フルストローク以下の伸長となるのです。

一体型タイプの横押し時のストローク量などは、ジャッキにより異なりますので各メーカーに問い合わせてみてくださいね。

横押し出来る一体型タイプのジャッキはこちら▼

 

 

分離タイプジャッキの横押し

分離タイプジャッキとは

分離タイプジャッキとは、作動油タンクとポンプ機能を持たず、シリンダのみの構造となっているタイプのジャッキです。 高圧ホースで外部ポンプと接続することで、高圧ホースを介してシリンダ内に作動油を送り出しジャッキアップを行います。


分離タイプジャッキの横押しストローク

分離タイプジャッキは、先ほどの一体型タイプと異なり、作動油タンクとポンプ機能が外部ポンプ側にあります。外部ポンプから直接シリンダ内に作動油が送り込まれるので、ジャッキを横に倒しても、通常使用時と同じように フルストロークさせることが可能なのです。ジャッキを逆さまにしても、分離タイプジャッキならフルストロークが可能です。

横押し作業の注意点

便利な横押しですが、作業をする時の注意点があります。正しく安全に横押しするためにも、ぜひ守ってくださいね。

①反力受けを使う

横押し作業を行うときは必ず反力受けがある状況で行いましょう。反力受けと聞くと難しく思う方もいるかもしれませんが、 わかりやすく言うと、横に倒した状態で、ジャッキの底面を壁な どに接するようにして使用する、ということです。

反力受けがないと、レバー操作をしてもジャッキが安定せずワークに対して動力を伝えることができません。ジャッキも不安定 となり大変危険ですので、必ず反力受けを使いましょう。


②ワークに対して垂直になるようにジャッキを設置する

ジャッキを設置するときは、ワークに対して垂直になるように設置しましょう。ワークに対して斜めに設置すると、ジャッキ に偏荷重がかかり故障の原因になってしまいます。また、ワークとジャッキの接点が安定しないので、作業中にジャッキが動いて しまう可能性があり危険です。垂直に設置できない場合は、スペーサーなどを使いましょう。

最後に

今回は油圧ジャッキの横押しについての特集でした。横押しをうまく使えると、ジャッキの使用の幅も広がります。現場にあわせて うまく活用してみて下さいね。

それでは今日もご安全に!

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