【写真で解説】初心者でもわかる!重量物運搬ローラーの車輪交換方法を徹底解説
「いつも使っているローラーの車輪が傷んできている」、「最近ローラーを使うとガタつく」そんなローラーに関するお悩みを持つ方に向けて、正しい車輪交換方法とメンテナンス方法をご紹介します。
傷んだりガタツキのある車輪をそのまま使っていると、ローラーの走行が不安定になり大変危険です。きちんと整備された車輪を使うことで、安全に重量物を運搬ができるのです!
それでは、詳しい交換・メンテナンス方法を見ていきましょう!
4さいごに
なぜ車輪交換は必要なのか
車輪は、重量物運搬の際にすべての荷重が掛かる、まさにローラーの命とも言えるパーツです。大きな荷重が掛かるがゆえに、地面との摩擦も大きく、車輪には摩耗や歪み、ひび割れなどが生じる可能性があります。
このように劣化した車輪を使い続けると、車輪が均一に地面に接することができなくなり、ガタつきが生まれ、安定した走行ができなくなってしまうのです。走行が不安定になると、運搬している重量物が傾いたり、転倒したりする可能性があり、とても危険です。重量物を運搬するローラーでは命取りともいえるでしょう。
こうした事態を防ぐためにも、常に車輪の状態を点検し、必要に応じて車輪交換する必要があるのです。
メーカーによっては、傷や摩耗の度合いに関わらず、車輪の耐用年数を示しているところもあります。一度確認してみることをおすすめします。
車輪交換の手順
車輪は必ず「全数」交換を!
車輪の交換を行う際は、必ず全ての車輪を交換しなければなりません。「傷やひび割れのある車輪だけを交換すればいいんじゃないか」と思ったそこのあなた!それは大きな間違いです。
前項でも書きましたが、車輪は普段のご使用によって日々摩耗していきます。傷のある車輪のみを交換したとしても、新品の車輪とその他の車輪では、車輪の厚みに差が生じてしまい、均一に地面に接することができません。結果として、交換してもローラーにガタつきが生じてしまうのです。
車輪交換の際は、必ず「全数」交換をしましょう!
車輪交換の方法
それではいよいよここからは、車輪の交換方法について見ていきましょう。(作業の際は、軍手などを装着し安全に気をつけて作業して下さい。)
※今回はEAGLEのSmartDollyをモデルとして使用します。
①重量物運搬ローラーを裏返す
②交換する車輪を止めているシャフトのCリングをはずす
止め輪プライヤーなどを使用して、シャフト先端溝部分にはめてあるCリングを外します。紛失に注意しましょう。
③シャフトを抜き抜く
この際、車輪両サイドについてるワッシャーも外れます。紛失に注意しましょう。
④車輪を交換します。
⑤引き抜いたシャフトの汚れを落としてから、再び挿入する。
③で引き抜いたシャフトの汚れを拭き取りましょう。汚れが付着していると、車輪の回転性に影響を及ぼす可能性があります。シャフトを挿入する際は、車輪の両サイドにワッシャーをセットすることを忘れないようにして下さい。
⑥シャフトにCリングを装着する
①で取り外したCリングを再び装着して下さい。溝にCリングがきちんとはまっているか確認しましょう。リングがきちんとはまっていないと、ローラー使用時にシャフトが抜けてしまう可能性があり大変危険ですので、十分注意しましょう。
⑦作業完了!
これにて作業完了です!今回はEAGLEのSmartDollyをモデルにしましたが、手順に関してはどのメーカーの重量物運搬ローラーにおいてもほとんど同様です。ぜひお試しくださいね。
使用上の注意・日常メンテナンス
前項では実際の車輪交換手順を紹介しました。ここからは、車輪を長く使うための 注意点や日常メンテナンス方法について見ていきましょう。
耐荷重を守った使用を
ローラーの耐荷重能力を超えた使用は絶対にやめましょう。ローラーの摩耗が加速するだけでなく、歪みやひび割れの原因となり 大変危険です。
使用の際はなめらかで硬い路面で
安定した走行や、車輪の傷から守るため、できるだけなめらかで硬い路面で使用しましょう。各メーカーも、軟弱地や凹凸のある路面での使用の際は、鉄板などを敷き養生してから走行させることを求めています。
使用後は車輪の汚れを拭き取る
重量部物運搬ローラーの使用後は、どうしても車輪部に細かな鉄粉や切子などの汚れが付着してしまいます。汚れが付着したまま使用してしまうと、荷重により切子などが車輪にめり込み、傷や割れの原因となってしまいます。ローラーの使用後は必ずウエス等で汚れを拭き取って下さい。
さいごに
今回は、重量物運搬ローラーを長く安全に使ってもらうための車輪交換と日常メンテナンスの方法をご紹介しました。日々の点検保守が道具を長く使っていくポイントです。ぜひこの記事を読んで実践してみて下さいね!
それでは今日もご安全に!